2007年8月11日(土)「しんぶん赤旗」

米原子力空母配備

横須賀港の浚渫着工

市民団体が緊急抗議行動


 横浜防衛施設局は十日、米海軍横須賀基地(神奈川県横須賀市)に原子力空母を配備するための横須賀港浚渫(しゅんせつ)工事を開始しました。これに抗議し、「米原子力空母の横須賀配備を阻止する三浦半島連絡会」は同市ヴェルニー公園で緊急行動に取り組みました。

 約五十人の参加者が、横須賀基地に向かって「浚渫工事はただちにやめろ」「米原子力空母は来るな」と怒りのシュプレヒコールをあげました。

 主催者を代表して、同連絡会の今野宏代表委員は「みなさんの原子力空母を許さない高い意思をここで示そう」と呼びかけました。

 工事は、港の水深を下げるために有害物質を含んだ海底の土砂を大量にくみ上げて海洋投棄するものです。

 抗議行動では、「原子力空母の横須賀母港問題を考える市民の会」共同代表の呉東正彦弁護士が連帯のあいさつに立ち、港と海を汚染する工事の危険性を指摘しました。

 神奈川労連、年金者組合、南医療生協、新婦人の代表が、決意を表明。日本共産党から、畑野君枝元参院議員、井坂新哉、根岸加寿子両市議、笠木隆県基地対策委員会責任者が参加し、井坂市議が決意をのべました。

 抗議行動に参加した同市の女性(46)は、「原子力空母が来るのは危険です。日本や世界の平和のためにマイナスです。市民の声を無視して工事を始めるのは問題です」と話しました。

 同日、海上でも抗議行動がありました。また、九月三日には、工事差し止めの裁判が始まります。



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