2007年8月14日(火)「しんぶん赤旗」
アセス方法書提出に抗議
沖縄で緊急集会
米軍新基地建設に反対
沖縄県の名護市辺野古沖の米軍新基地建設で防衛省が環境影響評価(アセス)方法書を県に提出した(七日)ことに抗議して、政党や平和団体、労働組合などでつくる「基地の県内移設に反対する県民会議」は十三日、緊急集会を那覇市内で開きました。県民ら約三百人(主催者発表)が参加し、辺野古新基地建設反対などを訴えました。
主催者を代表して玉城義和副代表(ヘリ基地反対協議会顧問)は「在日米軍再編は沖縄の負担軽減だったはず。ところが、負担は増えるばかり。心から抗議したい。辺野古基地建設の断念を政府に迫っていきたい」とあいさつしました。
参院選で再選を果たした糸数慶子参院議員は「私に寄せられた一票は、沖縄に新たな米軍基地は許さないという一票。経済自立するためにもジュゴンのすむ辺野古の海こそ、環境産業、種の保存の観点からも守るべきもの」と訴えました。
日本共産党の赤嶺政賢衆院議員は「建設計画場所が環境破壊やばく大な被害につながることははっきりしている。新基地撤回のために全力を挙げて共に頑張ろう」と呼びかけました。
集会では民主党や社民党の国会議員もあいさつしました。
沖縄県は、アセス方法書の受け取りを現在のところ拒否。公告縦覧場所の提供や知事意見の提出を拒否する方針です。
「基地の県内移設に反対する県民会議」は集会後、各党国会議員らとともに、仲里全輝副知事を訪ね、アセス方法書の強引な提出に抗議し、受理を引き続き拒否し県の方針を堅持するよう求める要請を行いました。
仲里副知事は、これまでの経過や県の立場を説明しました。
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