2007年8月22日(水)「しんぶん赤旗」
座間への米陸軍司令部移転
作業中止を要求
市民団体
米陸軍キャンプ座間(神奈川県座間市、相模原市)への「第一軍団(前方)・在日米陸軍司令部」移設に向け、米軍が移行チームを発足することに対して、市民らが二十一日、キャンプ座間を訪ね、パーキンス在日米陸軍司令官あてに、準備作業の中止と退去を求める要請をし、抗議文を手渡しました。
米側担当者は、文書を司令官に伝えると答えました。
参加したのは、「キャンプ座間への米陸軍第一軍団司令部の移転に反対する座間・相模原・周辺市民連絡会」、地元と県の民主・平和団体、労働組合、九条の会、共産党支部など十団体四十五人。横断幕などをかかげシュプレヒコールをあげ抗議しました。
日本共産党の河野幸司神奈川県議、座間(中澤邦雄団長)・相模原(藤井克彦団長)の両市議団が参加しました。
一行は、座間・相模原の両市を訪ね、「基地強化・恒久化反対」を貫くように要請しました。
座間市役所では、中戸川達夫副市長、相模原市役所では、加山俊夫市長が応対しました。
要請に対し、中戸川氏は、「市の恒久化解消の姿勢はいささかも変わらない。みなさんの要請は励みになる」とのべました。
加山氏は、「趣旨は十分理解します。基地返還は市是であり市民の願いです。基地を持つ自治体の苦しみを知らない政府に対し、市民と声を出し行動もして示していきたい」とのべました。
「移行チーム」は〇八年九月の新司令部移設の準備として人員の配置計画などについて調査をする在日・他国の各米陸軍要員約十五人ずつ計三十人からなるチームで、米軍は「二十日前後に発足する」としていました。
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