2007年8月25日(土)「しんぶん赤旗」

消費税増税ノー 今こそ


なくす会

 消費税をなくす全国の会と同東京の会は二十四日、東京都豊島区のJR巣鴨駅前で、宣伝・署名行動をしました。ピンクのエプロン姿の同会会員が「生活費に税金をかけるな」の横断幕を掲げ、消費税増税計画の白紙撤回をよびかけるビラを配りました。

 同会会員が参議院選挙結果にふれ、庶民大増税と社会保障の切り捨てをすすめる自民・公明政治へ国民の審判が下されたとのべました。「国民世論にしたがい、消費税増税をきっぱりあきらめるべきです。政治の世界に、増税反対の大きな流れをつくり出しましょう」とよびかけました。

 署名をした静岡県下田市在住の女性(80)は、電車のホームでつまずいて痛めた左ひざの完治を願い、とげぬき地蔵尊を参拝したと言います。「たくわえもなくお金が出るばかりで、これからのくらしが心配です」と話しました。

 「大企業の法人税減税や大型公共事業などの税金のムダ遣いをやめ、福祉や医療のための予算を増やしましょう」とのよびかけを聞いた男性(75)=千葉県君津市=は、「その通りだ。ムダ遣いをなくせば増税は必要ない。機会があれば、なにかしたいと思っていた」とのべ、署名しました。

各界連

 消費税廃止各界連絡会は二十四日、「参院選で審判を受けた安倍・自公政権は民意に従い、消費税増税をやめよ」と新宿駅西口で宣伝しました。「消費税の大増税許すな」の横断幕やのぼり旗を手に二十五人がビラを配布し、消費税増税に反対する請願署名を集めました。

 全商連の西村冨佐多副会長は、「政局は大きく変化しました。自民党は大敗し、私たちの願いが運動いかんでは実現することも可能になりました」と訴え、来月から始まる国会に「消費税増税するな」の声を届けようと呼びかけました。

 全労連、消費税をなくす全国の会、年金者組合、東京土建、生協労連、保団連の代表が次々とマイクを握り、「国民の運動が自公政権を追いつめました。消費税増税はしないと自公政権に約束させるまで消費税ノーの声を届けていきましょう」と訴えました。

 東京都内の大学生(20)は、「選挙を機に政治家はもう一度、税金の使い方など考え直してほしい。消費税増税をしても本当に福祉のために使われるのかなど不安です」と語ります。

 東京都中野区の女性会社員(27)は、「参院選挙は国民の声を示したと思う。こうやって署名するのも国民の声を届けることだと思うので、ぜひ私たちの税金を使うべきところに使ってほしい」と語っていました。



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