2007年8月27日(月)「しんぶん赤旗」
安倍首相、パール判事遺族面会
中国外務省が不快感
【北京=山田俊英】中国外務省の姜瑜報道官は二十五日、安倍首相が先にインドを訪問した際、第二次世界大戦後の極東国際軍事裁判(東京裁判)で日本の戦犯の無罪を主張したインドの故パール判事の長男と面会したことに関して、戦犯の有罪を認定したこの裁判は「国際社会の定説となっている」として不快感を表明しました。
同報道官は記者の質問に答え、「極東国際軍事法廷での日本軍国主義に対する厳正な裁判は、日本人民を含む世界各国人民の平和を熱愛し戦争に反対する正義の声を代表しており、日本が戦後再び国際社会に復帰するための重要な基礎でもあった」と指摘。「これは以前から国際社会の定説となっている」と述べました。
安倍首相はパール氏の長男に、「パール判事は今でも多くの日本人の尊敬を集めている」と語りました。
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