2007年9月1日(土)「しんぶん赤旗」
「イラク派兵中止を」
宗教者ネット 祈りの行動
「平和をつくり出す宗教者ネット」(事務局・日本山妙法寺内)は三十一日昼、東京都千代田区の首相官邸前で、憲法九条の順守と自衛隊のイラク派兵の中止を求める「祈りの要請月例行動」を行いました。二〇〇三年十二月から毎月行い今回で四十五回目。七月末の参院選後では初になり、キリスト者や仏教者ら二十数人が参加しました。
「行動」に先立ち、参加者の代表十人は首相官邸内に入り、官邸職員に面接、安倍首相あてに「自衛隊のイラク派兵中止を求める要請書」(署名簿)五百五十五人分を提出(累計五万六千八百二十五人分)。あわせて、テロ特措法の廃止などを求める、宗教者個々人の要請書五通を手渡しました。
参加者は衆院第二議員会館で院内集会を開き交流。首相官邸前では、「武力で平和はつくれない」などと書かれた横断幕を持ち、神父や僧侶らがハンドマイクで、平和の実現を訴えました。
今回、初めて参加したキリスト者平和ネットの女性(50)=西東京市在住=は、昨年秋の地元の「九条の会」の会合に出たのが、この「行動」を知ったきっかけ。「きょうの首相官邸内の職員の対応は、官僚的だけど予想外にていねいでした。私たちが行動を積み重ねてきた結果であり、参院選の結果に示された国民の声の反映だと思います。もっとまわりの人に、自衛隊のイラク派兵中止の声を広げていきたい」と話していました。
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