2007年9月4日(火)「しんぶん赤旗」
台風5号
漁業被害 資金援助を
宮崎・延岡 仁比参院議員に漁民ら要望
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日本共産党の仁比聡平参院議員は三日、八月二日の台風5号で、大量の流木が海岸に打ち寄せ、大きな漁業被害を受けた宮崎県延岡市北浦町の被害調査を行いました。田村貴昭衆院比例候補らが同行しました。
北浦漁業協同組合との懇談では、中西功組合長、北浦町自治区の木原一成区長らが応対しました。
中西組合長は「流木でいけすが破壊され、養殖漁業の被害は深刻。また、海底にも大量の流木が沈んでいて、底引き網漁もできない。私たちの一番の願いは、資金面での援助。ぜひ、そのことを国、県、市にお願いしたい。農業と比較しても漁業は、資金援助の制度が遅れている」と訴えました。
木原区長は「延岡市の養殖業は、宮崎県内でも七割のシェアを占める。しかし、流木被害で、養殖魚約四百万匹が、いけすから逃げたり、死んだりした。被害額は、北浦漁協管内だけでも約五億五千六百万円にものぼる。漁業の復旧に必要な融資額は、ひとつの業者で、六千万円から七千万円と聞いている」と説明。漁業者への融資要件の緩和や償還期間の延長、対象範囲の拡大などを要望しました。
仁比参院議員は「要求実現に向けて、全力を尽くします」と約束し、中西組合長らを励ましました。
このあと、仁比参院議員らは、破損したいけすや、流木が集積している現場を視察しました。