2007年9月9日(日)「しんぶん赤旗」
「テロ特措法延長に努力」
米大統領に安倍首相約束
「外交方針変更なし」
【シドニー=山崎伸治】アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席のためオーストラリア訪問中の安倍晋三首相とブッシュ米大統領は八日午前、シドニー市内のホテルで会談しました。安倍氏は「参院選後も安倍政権の外交方針に変更はない」と表明。幅広い分野で日米同盟を強化していくことで両首脳が一致したとしています。
臨時国会の焦点となっているテロ特措法の延長問題では、首相が「海上自衛隊による補給活動はぜひとも継続が必要だ」として、延長に「最大限努力」すると約束しました。ブッシュ氏は「日本の支援は不可欠だ。引き続き支援を期待したい」と応じました。
北朝鮮問題では、六カ国協議を通じて北朝鮮の核放棄実現のため迅速に行動することの重要性で一致。首相は日朝作業部会について、「北朝鮮が拉致問題を含め、具体的な行動について協議していくことで合意した」と説明しました。
またブッシュ氏が米国産牛肉輸入の月齢制限の撤廃を要求。安倍氏は「国民の食の安全を大前提に科学的知見に基づき対応したい」と述べました。