2007年9月11日(火)「しんぶん赤旗」
薬害肝炎
全面救済 国は早く
原告などが座り込み
「舛添大臣は直ちに患者代表に会い、薬害肝炎被害者の全面救済に着手せよ」――小雨の中、薬害肝炎全国原告団(山口美智子代表)が主催する「薬害肝炎被害者の厚生労働大臣に対する抗議の『座り込み』」行動が十日昼、東京都千代田区の厚生労働省前で始まり、全国各地の原告約三十人を含め弁護団・支援者約百人が参加しました。
この行動には、日本共産党の小池晃政策委員長(参院議員)や高橋千鶴子衆院議員、仁比聡平参院議員、民主党の国会議員らがかけつけ、激励しました。
薬害C型肝炎訴訟は、全国五つの地裁判決のうち、仙台(七日判決)を除くすべてで国の責任を認めているにもかかわらず、政府はいまだに全面救済に背を向けています。今回の行動はそうした政府の態度に抗議するためのものです。
原告患者らは「裁判を始めて五年が経過し、何度も厚労省にきて大臣に面談を求めてきたが、拒否されてきた。もう待てません。全国三百五十万人のウイルス性肝炎患者を代表して、舛添大臣、あなたに会うまで座り込みを続けます」など、一人一人がマイクで訴えました。
二十一年前の帝王切開での出産のとき、不必要だった止血剤を点滴されてC型肝炎ウイルスに感染した大阪原告団の患者(47)はいいます。
「感染後十五年後に肝炎を発症し、約一年間のインターフェロン治療をし、約百万円の患者自己負担がかかった。それでも肝炎が再発し、治療費のために働き、また仕事を休んで治療するという繰り返しの人生です。国は一刻も早く加害責任を認めて、全面救済のテーブルに着いてほしい」