2007年9月12日(水)「しんぶん赤旗」
消費税増税
今年度中に結論
財務相 「総理も変わりない」
額賀福志郎財務相は十一日、閣議後の記者会見で今秋の税制の「抜本改革」議論について、「二〇〇七年度中を目標に、消費税を含めた税制の『抜本改革』について結論を出すというスタンス(姿勢)を維持して議論していくべきだ」と述べました。参院選での与党大敗にもかかわらず、あくまで〇八年三月末までに、消費税増税の結論を得るという方針に固執したものです。
安倍晋三首相は十日の衆参本会議での所信表明演説で、「消費税を含む税体系の抜本的改革を実現させるべく、取り組む」と改めて表明しつつも、これまで方針にしてきた「二〇〇七年度を目途に」という時期について明言することは避けました。
額賀氏は首相の所信表明演説に関して、「私は、二〇〇七年度を目途に(消費税増税の)議論をしていくべきであると思っている。総理も潜在的にはそういう意識は変わりがないと思う」と説明。その上で、首相の発言について、「国会の状況が変化しているので、与野党の間で話し合いができるように、若干マイルドな表現をしたのではないかと思う」との見方を示しました。
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