2007年9月15日(土)「しんぶん赤旗」
キヤノン労働者
「偽装請負」是正指導で会見
“正社員化”を要求
キヤノン宇都宮光学機器事業所の「偽装請負」問題で、厚生労働省栃木労働局が同社に是正指導をしたのを受け、申し立てていた大野秀之さん(32)ら請負労働者は十三日、厚労省内で記者会見しました。
栃木労働局が偽装請負を認定したことについて「自分たちが今までキヤノンに使用されていたと事実上、認められた」とのべました。
文書に「雇用安定措置を図る」との文言があったにもかかわらず、正社員への言及がなかったことを批判。「雇用安定とは期間の定めなき雇用ではないか。どう考えているのか厚労省に聞いてみたい」と語りました。p>
キヤノンが八月下旬に同事業所で働く請負労働者八十三人全員に、期間社員として直接雇用を申し入れたことに関しては「期間雇用は最長二年十一カ月。解雇されるリスクもあり、安心はできないが、(正社員化に向けた)一歩前進ととらえたい」としたうえで、引き続き正社員化を求めてたたかっていくとのべました。
■関連キーワード