2007年9月25日(火)「しんぶん赤旗」

思想・賃金差別是正を

「スズキ総行動」 企業責任訴え

静岡


 軽四輪最大手のスズキの社会的責任を問う「スズキ総行動」(静岡県評とスズキ思想差別裁判支援共闘会議の主催)が二十四日、静岡県浜松市内で行われ、三百人が参加しました。

 同裁判は、スズキで働く日本共産党員七人が同社による思想差別の撤廃と賃金差別の是正を求めたもの。同社の反共差別意思を認定した一審判決をくつがえす昨年十月の高裁の不当判決を受け、最高裁に上告中です。

 集会で大橋定夫県評議長が「スズキは原告への思想・賃金差別に加え、労基署からは度重なるサービス残業(ただ働き)是正指導を受けている。裁判勝利とともに社会的ルールを守らせるスズキにしよう」とあいさつ。

 中安俊文・県西部地区労連議長が基調報告を行い、低賃金や残業を前提とした生産計画など業界最低水準の労働条件や下請け単価切り下げ、浜松市政への乱暴な介入など「企業の社会的責任にもとるスズキの六つの異常」を告発。こうした劣悪な労働条件の改善に努力した原告を見せしめ的に差別し続ける同社を批判し、最高裁での勝利と世論喚起の運動を提起しました。

 秋山雄司原告団長は、「私たちの差別をなくすことはスズキの労働者の上にたくあん石のようにのしかかる劣悪な労働条件をとり除くこと。絶対に負けるわけにはいかない」と訴えました。裁判闘争について塩沢忠和弁護士が報告。全労連東海ブロック、金属反合委員会、浜松市労連、日本共産党の平賀高成元衆院議員が連帯のあいさつをしました。

 集会後のデモ行進に、市民から「がんばれ」の声がかかりました。



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