2007年10月2日(火)「しんぶん赤旗」
ガソリン・冷凍食品・小麦
値上げじわり 家計に秋風
「秋、値上げじわ〜り家計を直撃」。原油や穀物の輸入価格の高騰で、冷凍食品最大手のニチレイが値上げを発表。ガソリンも再値上げされる動きです。身近な食料品の値上げは家計への影響が必至。東京都渋谷区で街の声を聞くと―。
ベビーカーを押しながら「困りますね」という六、三、一歳の子どもがいる女性。幼稚園にいく二人分のお弁当を毎日つくります。
「冷凍食品はお弁当に欠かせない。一品足りない時にコロッケとか…。ただでさえ値段が高いので割引のときを狙っています」
「冷凍食品はあまり使わないけど、小麦が上がればパンも高くなるでしょう」と話す三歳と七カ月の子どもがいる自営業の女性。「景気がいいというけど『だれのことだろう』と思う。なにかにつけて値上げで、お金がないと生きていけない。不安です」といいます。「祖母がフランス人ですが向こうは税率が高いが子どもへの支援は厚い。(渋谷区は)少子化といいながら、オムツをカットし保母さんも減らしてる。日本は政治家の不正も多いし税金を払いたくなくなる」と話します。
「から揚げ、枝豆、メンチなど忙しい時に便利ですね」と話す九カ月の子どもがいるお母さん。「野菜は高いし、食品がこれ以上値上げされるのは困る。毎日のことですからね、ずーと続けば打撃が大きいですね」
「まだ模様眺めですが値段はめちゃくちゃですよ」というのは、お客さんに給油させるセルフサービスのガソリンスタンドの店員。「最近はニュースのせいでお客さんの反応が早い。店員を多く抱える店はレギュラー(リッター)百四十五円でもぎりぎりでしょう」といい、「夏に上がって落ち着いたのに『またか』という感じ。いつになったら落ち着くの」
「七割が固定客」という、四人の店員がいるスタンド。
「駐車違反の取り締まりで車の量も減っている。しょっちゅう値上げされれば厳しい。コストが一番かかるのが人件費。ローテーションを組み替えて忙しい時間帯はアルバイトにしている」といいます。
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