2007年10月5日(金)「しんぶん赤旗」
“働く貧困層”調査早く
志位委員長の代表質問に共感の声
日本共産党の志位和夫委員長が四日の衆院代表質問でとりあげた「貧困と格差」について、若者たちでつくる首都圏青年ユニオンや生活相談会にとりくむ人から共感の声があがりました。
「志位さんが、『その数さえさだかになっていない』とワーキングプア(働く貧困層)の実態調査を緊急に求めたのは重要なこと」と国会前で話すのは、首都圏青年ユニオンの河添誠書記長。福田首相が既存の統計を持ち出して実態を把握しているかのようにいうのはごまかしだと指摘します。「フリーターや生活保護の統計だけでは不十分で、正社員でも収入が減らされて生活保護水準以下の人たちがいます。政府はワーキングプアがどれだけいるのかまず調べる責任がある」といいきります。
さらに、「志位さんが非正規雇用問題で『日雇い派遣』をなくすよう求めたのに、福田首相が格差の固定化がおこらないようにすると答えたことも、すりかえがある。そもそも非正規雇用を増やした責任は政府にある。一九九九年に派遣を自由化したのが決定的。首相の答弁は不誠実だ」と怒りをかくしません。
足立生活と健康を守る会の高橋陽子さん(69)は、「志位さんが指摘したように、政府は年金、生活保護など福祉の充実や、雇用の確保などに力を入れるべきだ」と話します。
「私は年金生活者ですが、どうにか暮らしているという状態です。それなのに毎年、どんどん支給が下がる一方です。もう、これ以上下げないでといいたい。三十代の息子は、平日は低賃金のパート、土日もアルバイトをしてやっと生活しています。福田首相の答弁では、何をやろうとしているのかわからない。そんな姿勢では困るんです」と怒ります。
六月に開いた生活相談会には「息子が障害者。自分も生活に困っている。どうしたらいいかわからない」など、たくさんの人が、わらをもすがる思いで来たといいます。
国保税を三年間払っていないという四十代の男性は、昼は運転、夜は警備の仕事をしても生活が追いつかず、奥さんは子どもを連れて実家に帰ったといいます。
高橋さんは、「家族をバラバラにして、国は、放置するというのでしょうか。後期高齢者医療の問題もあります。私たちは九十歳の人を先頭に、署名などの運動で、政府に迫っていきたい」と話します。
唯一弱者の声代弁/“増税なしで”を確信
党本部に電話・メール
日本共産党の志位和夫委員長の四日の衆院本会議での代表質問への共感が、党本部に電話やメールで寄せられています。一部を紹介します。
「税制の見直し、防衛費の削減と、具体的な金額をあげた質問。財源の話になると、自民党は“増税ありき”ですが、そんなことをしなくても十分やっていけることを示されて、すごくよかった」(三重・津市の男性)
「感激しました。年収二百万円以下の人が一千万人を超えるといっていましたが、弱い人の声を代弁し、国会で取り上げるのは共産党しかありません」(大阪・守口市の女性=七十三歳)
「国会の質疑を初めて全部見て、志位さんの質問に感激して電話した。綱領というか、きちんとしたものをもって質問しているからか、ぶれないのがいい。選挙結果にめげずに、がんばってほしい」(北海道の男性)
「大企業、米軍に奉仕し、国民を圧迫する自公に対決する志位発言は気迫があった。日本の多くのところで共感を呼び起こしていることに自信を持って、より多くの国民に呼びかけてください」(メール)
「力強い質問だった。教科書検定は、沖縄の問題だけでなく、ほかの検定がどうなっているか心配だ」(新潟の女性)
「まさに国民の立場での発言で、『そうだ、そうだ』との思いで聞いておりました。これからも腐った政権を追及していってください」(メール・女性)
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