2007年10月6日(土)「しんぶん赤旗」

沖縄戦の「集団自決」

検定意見撤回せよ

全教が文科省申し入れ


 全教(全日本教職員組合)と日高教(日本高等学校教職員組合)は五日、沖縄戦の「集団自決」での日本軍の強制の記述を修正させた教科書への検定意見の撤回を求めて文部科学省に申し入れました。

 全教の北村佳久書記次長、日高教の佐古田博副委員長らが渡海紀三朗文科相にあてた申し入れ書を手渡しました。

 申し入れ書では、検定結果について日高教が「きわめて不当な『政治的検定』」と批判してきたことを指摘。沖縄県では、全市町村議会と二回にわたって県議会で撤回を求める決議が可決され、十一万人が参加して撤回を求めて県民大会を開いたことをのべています。

 県民大会でのアピール「歴史の真実をそのまま 次の世代へ伝えることが 日本を正しく歩ましめる」「歪(ゆが)められた教科書は 再び戦争と破壊へと向かう」を引き、教科書に真実の記述を取り戻すことが沖縄県民の願いであるばかりか、平和を希求する日本中の人びとの世論であることは明白と指摘しています。

 沖縄県民の総意と国民の批判を真摯(しんし)に受けとめ、(1)検定意見を撤回すること(2)教科書執筆者および教科書出版会社からの訂正申請があれば、誠実に対応し、訂正に応じること―を求めています。



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