2007年10月7日(日)「しんぶん赤旗」

生活保護の申請援助

命失わぬ地域に

近畿にも法律家ネット


 近畿の弁護士、司法書士らが共同して、生活保護申請等を積極的に援助する「近畿生活保護支援法律家ネットワーク」が六日、約九十人の参加で大阪市内で設立されました。同ネットワークの設立は、首都圏(今年四月)、九州(同九月)に続いて全国で三番目です。

 設立総会で、竹下義樹弁護士は「命を保障する制度である生活保護制度が機能していない。近畿地区から生活保護を受けられることによって命を失わないですむ地域をつくり出す。年間を通してひとりの力ではなくて組織の力で、生活保護を当たり前の運用に戻したい」とあいさつしました。

 首都圏ネットワーク代表の猪股正氏(弁護士)は首都圏ネットワークの活動の経験を報告。「全国各地でネットワークができてきている。相互の連絡を取る形で運動をすすめよう」と語りました。

 当事者から窓口での被害体験や、弁護士、司法書士の申請同行の体験が語られました。

 総会では、代表に竹下義樹、辰巳裕規の両弁護士、事務局長に吉田雄大弁護士を選出。辰巳氏は「とにかく足を運んで運動を進め、生活保護の窓口の実態を変えていきましょう」とあいさつしました。

 九日から近畿生活保護支援法律家ネットワークに常設の相談専用電話、078(371)5118を開設します。月曜から金曜(祝日除く)の午前十時〜正午、午後一時〜四時に相談を受け付けます。相談者に対して地域ごとに登録している弁護士や司法書士を紹介します。



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