2007年10月8日(月)「しんぶん赤旗」

米軍艦載機配備反対の住民

瀬戸内の空守る集会

広島・宮島町


 山口県岩国市の米軍岩国基地への艦載機移転計画に反対する住民らが呼びかけて七日、第三回「瀬戸内海の静かな空を守る集い」が広島県廿日市市宮島町の大聖院で開かれました。

 山口、広島両県から約六十人が参加し、基地強化反対の署名や岩国市庁舎建設募金の取り組みなどについて交流し、今後の運動について話し合いました。井原勝介岩国市長が参加。山下三郎廿日市市長がメッセージを寄せました。

 「岩国基地の拡張・強化に反対する広島県西部住民の会」共同代表でもある吉田正裕・大聖院座主は開会あいさつで、米軍機の騒音で修行が妨げられると話し、厳島神社の社殿や海、原始林などとともに、宮島の静かな環境も世界遺産だと強調しました。

 井原市長は、米軍再編は将来の市民生活の基本にかかわる問題であり、市庁舎建設補助金をカットする一方で再編を受け入れればお金を出すという「『アメとムチ』で方向を変えるというのは適当ではなく、本論において議論すべき」だと指摘。早急に防衛大臣と腹を割って話し合いたいと述べました。また今後も情報発信を続ける意向を示しました。

 米軍機の飛行ルートにある山口県周防大島町の「岩国市庁舎建設募金に協力する大島の会」と広島県平和委員会が、市庁舎建設募金を井原市長に渡しました。



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