2007年10月8日(月)「しんぶん赤旗」
ポーランド平和団体
“戦争は最悪”と署名次々
イラク・アフガン撤兵要求
【ワルシャワ=中村美弥子】ポーランドの反戦平和団体「ストップ・ウォー・イニシアチブ」は六日、イラクとアフガニスタンに駐留するポーランド部隊の撤退を求めてワルシャワ中心部で署名を集めました。通行する人たちが次々と応じ、二時間あまりの間に約百人が署名をしました。
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友人と一緒に署名をしたカーシャさん(19)は、「戦争は最悪の選択肢。イラクやアフガニスタンへの派兵はポーランドにとって何の利益にもならない」と話しました。
「ストップ・ウォー・イニシアチブ」は、署名とともに、十三日に計画されているデモ行進への参加も呼びかけました。二十一日投票の総選挙に向け、イラクとアフガン問題を選挙の争点にするよう各政党に迫るためです。
準備にかかわるゼブロウスキさんは、「どの政党もこの問題に触れたがらない。デモ行進を通じて世論を盛り上げていきたい」と意気込みます。
ポーランドは米英主導のイラク侵略に参加し、現在、九百人規模の部隊を駐留させています。アフガニスタンでは、北大西洋条約機構(NATO)主導の国際治安支援部隊(ISAF)の下で兵士千二百人が活動しています。
六月の世論調査によると、ポーランド国民の78%がISAFでの同国の軍事的役割の継続に反対しています。八月にアフガンでポーランド兵士の初の犠牲者が出たほか、イラクでもすでに兵士二十一人が死亡。今月三日には、イラクでポーランド大使が攻撃に遭い、負傷しました。
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