2007年10月9日(火)「しんぶん赤旗」
今週の国会
衆院
きょうから予算委質疑
共産党 国民要求の実現迫る
国会は、福田康夫首相の所信表明演説とこれにたいする衆参での代表質問がおこなわれたのをうけ、九日から衆院で予算委員会での論戦が始まります。
九、十両日に、首相以下全閣僚が出席しての総括質疑(NHKが中継)が、十一日に首相と要求閣僚が出席しての質疑がおこなわれます。
日本共産党からは、佐々木憲昭議員が十日午後、笠井亮議員が十一日午後に質問に立つ予定で、質問時間は答弁も含め、それぞれ五十分と三十五分となる見込みです。
三日から五日までおこなわれた衆参の代表質問で日本共産党は、志位和夫委員長と市田忠義書記局長が、福田首相の基本姿勢をただしました。なかでも、参院選で国民からノーの審判が下された「構造改革」路線と、臨時国会の最大焦点である海上自衛隊のインド洋派兵継続問題でどのような態度を取るのか厳しく迫るとともに、政治の根本的転換の道を示しました。
これにたいし福田首相は、国民世論を前に、「希望と安心」などのスローガンを並べ、社会保障や雇用対策で、一定の「手直し」をおこなう意思を表明しました。しかし、弱肉強食で貧困と格差を拡大した「構造改革」路線は「改革の方向性は変えない」との立場を鮮明にしました。自衛隊派兵では、対テロ戦争でアフガニスタンが「テロの温床」から脱して前進しているかのように実態をあべこべに描き、あくまでこれに固執する姿勢を示しました。
予算委員会で日本共産党は、政治を一歩でも二歩でも前進させ、国民の要求を実現させるとともに、大企業中心、アメリカいいなりの政治を転換する立場から、福田首相に厳しく迫る構えです。