2007年10月9日(火)「しんぶん赤旗」
宗教者、米軍再編に抗す
改憲反対の多数派形成訴え
「平和会議」を開催 札幌
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「米軍再編と自衛隊に抗して宗教者の願い」をテーマに「二〇〇七年日本宗教者平和会議」が八日から、札幌市で始まりました。二日間の日程。
同会議は国連軍縮週間に呼応して毎年、開催しています。この日、北海道平和委員会代表理事の石田明義弁護士が「米軍再編と北海道の自衛隊基地」と題して講演。自衛隊が米軍と一体となって海外で戦争する準備が進められている道内の状況を説き明かしました。
浄土真宗本願寺派一乗寺住職で、北海道宗教者平和協議会副理事長の殿平善彦さんは「北海道における強制連行犠牲者と遺骨返還運動」について講演しました。
真宗大谷派の安養寺住職、林正道さん(60)=大分県宇佐市=は「命を大切にするはずの宗教者がかつて戦争に協力した痛恨の思いがあります。宗教者は、とかく心の問題だけになりがちですが、民衆が何によって苦しめられているのかをつかみ、平和への意思表示をしなければいけないと思います」と話しました。
平和会議は「いまこそ、憲法九条を生かした日本、世界を」とのアピールを採択。「憲法改悪反対の多数派へ、宗教者・国民が力をそそごう」とよびかけています。
九日は、佐藤博文弁護士が女性自衛官の人権裁判について報告、道宗平協理事の山本光一氏の案内で道央基地群のフィールドワークを行います。
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