2007年10月10日(水)「しんぶん赤旗」
核廃絶へ一層努力を
原水協 国連上級代表と懇談
【ニューヨーク=山崎伸治】当地を訪問中の日本原水協の核兵器廃絶・二〇〇七年国連要請代表団(六人)は八日午後、国連本部でセルジオ・ドゥアルテ国連軍縮問題上級代表と懇談し、核兵器廃絶に向けて国連がいっそう努力をすすめるよう申し入れました。
代表団は昨年の百万人に続き、今年は六十六万人分の国際署名「すみやかな核兵器の廃絶のために」の目録を持参。全国百八人の首長、七十一人の地方議会議長・副議長の署名とともにドゥアルテ氏に手渡しました。
日本原水協の土田弥生事務局次長は、国連総会の第一号決議が「原子兵器の一掃」だったと指摘。「第一号決議で採択し、二〇〇〇年の核不拡散条約(NPT)再検討会議で行った核兵器廃絶の『明確な約束』を、核保有国がただちに実施すべきだ」と述べ、国連で核兵器全面禁止を協議することが必要だと主張しました。
ドゥアルテ氏は「署名を喜んで受け取りたい」と述べ、「われわれもみなさんと同じ考えだ。国連の加盟国間ではまだ一致していないが、気を落とすことなく、引き続き努力が必要だ。みなさんも助けてほしい」と語りました。
代表団はそれぞれ地元で集めた署名や被爆パネルなども手渡し、毎月六日と九日に署名行動を実施していることなど、草の根での取り組みを紹介しました。
ドゥアルテ氏は新アジェンダ連合のブラジルの外交官で、二〇〇五年NPT再検討会議の議長を務めました。
軍縮問題を重視する潘基文国連事務総長の方針を受け、今年七月に軍縮問題上級代表に就任しました。
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