2007年10月10日(水)「しんぶん赤旗」
2号機の地震計設置検討
吉井議員ら泊原発調査団に北電
東京電力・柏崎刈羽原発に大きな被害を与えた新潟県中越沖地震で国内原発が震災対策の見直しを迫られるなか、日本共産党は九日、北海道電力・泊原子力発電所(長谷川陽一泊原子力事務所長)の調査をしました。
柏崎刈羽原発では、設置された多数の地震計がさまざまな数値を示したことが注目されましたが、泊原発では地震計が1号機にしか設置されていないことがわかり、北電側は「2号機の地震計設置を検討していく」とのべました。
調査団(団長・吉井英勝衆院議員)は、地震計設置場所や、柏崎刈羽原発で火災が発生した場所と同じ設備の変圧器、タービン建屋、中央制御室、使用済み核燃料の貯蔵施設である燃料取扱棟を長谷川所長の案内で視察しました。
同発電所では九月、非常用ディーゼル発電機が二機、同時に起動しなくなり、1号機を停止させる事故が発生しました。
吉井氏は「施設は老朽化や経年劣化があり震災・防災対策として実証試験が必要だ」と指摘。震災対策や地域と連携をした消防・防災体制の強化を求めました。
長谷川所長は「ディーゼル発電機故障は前例のない事故だった」と述べました。
宮内聡国会議員団北海道事務所長、花岡ユリ子道議らが参加しました。