2007年10月11日(木)「しんぶん赤旗」
核兵器禁止条約締結めざす
原水協要請代表団 各国国連代表部と懇談
【ニューヨーク=山崎伸治】日本原水協の核兵器廃絶・二〇〇七年国連要請代表団は九日、各国の国連代表部の代表と懇談し、核兵器禁止条約の締結交渉を国連総会で開始することなどを申し入れました。
アイルランド代表部ではマクドナルド次席代表、オシー国連軍縮会議次席代表と面会。代表団の申し入れに対しマクドナルド氏は、アイルランドが核兵器廃絶をめざす国家連合「新アジェンダ連合」の構成国として「みなさんと考え方は同じだ」と表明しました。
オシー氏は今年四、五月に開かれた核不拡散条約(NPT)再検討会議第一回準備委員会でも真剣な議論が行われたことを指摘し、「二〇一〇年の再検討会議を成功させるためにできることを全力でやりたい」と述べました。
原水爆禁止世界大会にも代表が参加しているマレーシアの国連代表部ではザイヌディン次席代表が応対。NPT再検討会議準備委員会でコスタリカと共同で提案した「核兵器禁止モデル条約」について、他の諸国の賛成も得ながら、現在開会中の国連総会第一委員会に決議案を提出する方向であることを明らかにしました。
ザイヌディン氏は「市民社会と非核国の政府が協力して、核保有国に合意させていくことが必要だ」と述べ、代表団を励ましました。
このほか同日、代表団は国連本部でパキスタンのアクラム国連大使に申し入れをしました。八日にはロシア代表部を訪問し、セミン参事官と懇談しました。また代表団は国連総会第一委員会を傍聴。出席する各国政府代表に核兵器廃絶を訴えるビラを手渡しました。
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