2007年10月12日(金)「しんぶん赤旗」
アフガン・イラク・海上阻止
米軍作戦は一体
志位氏指摘
日本共産党の志位和夫委員長は十一日、国会内での記者会見で、記者団から臨時国会の会期延長についての立場を問われ、「政府が会期延長を要求してくるとすれば、インド洋への海上自衛隊派兵のための新法を何が何でも通すための提起ですから、当然反対です」と表明しました。
この中で志位氏は、政府が自衛隊のインド洋派兵を継続するために提出しようとしている新法について「海上阻止行動にだけ補給をする」(十日、高村正彦外相)と活動を限定するかのように語っていることに言及。「アメリカ軍はいわば三つの活動を一体にやっている。つまり、イラク作戦、アフガン作戦、海上阻止活動、この三つの活動を一体の任務として行っているのが実態で、どれかに限りようがない」と述べました。
志位氏は一例として、海上自衛隊の補給艦「ましゅう」から昨年九月に補給を受けた米海軍の強襲揚陸艦「イオウジマ」が、その後、イラクに対する空爆や地上作戦、アフガンに対する空爆、海上阻止活動のすべてを行っていることを指摘。
志位氏は「(日本政府が)限定をつけても、限定のつけようがない活動を米軍はやっている。どんな形であれ、インド洋での給油という報復戦争への支援活動は中止するべきだ」と強調しました。