2007年10月14日(日)「しんぶん赤旗」
非正規も人間らしく
全労連「均等待遇」シンポ
「非正規も正規も人間らしく働きたい」―人間らしい働き方(ディーセントワーク)と均等待遇実現をめざすシンポジウムが十三日、東京都内で開かれ、約百人が参加しました。主催は全労連(全国労働組合総連合)パート・臨時労組連絡会。
パート連絡会の井筒百子事務局長が「国民と労働者が情勢を動かしているもとで、今こそ安心して働ける働き方を求めよう」とあいさつ。全労連の伊藤圭一調査局長が「パート・臨時・派遣などではたらくみんなの実態アンケート」調査結果を報告。仕事をかけ持ちで働く人や正規労働者と変わらない働き方をしているのに待遇の低い非正規労働者が増加している実態を報告しました。
講演した桜美林大学の鬼丸朋子准教授は、非正規労働者が増加した背景には、成果主義やメンタルヘルス問題など正規労働者に非人間的な労働が広がっていることがあると指摘しました。
全労連の小田川義和事務局長は、最低賃金引き上げや登録型派遣の禁止、社会保険制度の整備を求める世論と運動の広がりなどにふれて、正規も非正規も力をあわせてたたかおうとのべました。
パート連絡会の布間きみよ代表は、丸子警報器の均等待遇のたたかいを紹介しながら、非正規と正規が一緒に運動すれば前進できることを強調。改正パート法を活用するとともに、均等待遇へ新たな法改正を求めていこうと訴えました。