2007年10月21日(日)「しんぶん赤旗」
自衛隊が市中武装行進
佐世保
軍隊の姿に「怖かった」
長崎県佐世保市に駐屯する陸上自衛隊が二十日正午ごろ、「相浦駐屯地創立記念」として、佐世保一の繁華街・アーケード商店街を、小銃片手に完全装備の迷彩服姿で武装行進しました。
行進したのは、同駐屯地の西部方面普通科連隊です。買い物客などでにぎわう商店街に、自衛隊は「総務」の腕章をした隊員を大量に動員。小旗を市民に配り、数メートルおきに隊員を配置し通行する市民を威圧するものものしさ。
佐世保原水協と佐世保市平和委員会の人たちが「自衛隊の市中パレード反対」と書かれた横断幕をもって、行進に反対するビラを配布。行進する部隊に、「佐世保をアメリカのおこなう戦争の出撃基地にするな」「憲法九条を守れ」などとシュプレヒコールしました。
ビラを懸命に配っていた女性(51)は、「平和な市民生活とかけ離れた軍隊の姿をもろに見た感じで、怖かったですね。米軍基地も含めて、基地はいらない、なくしたいと思いました」と涙目で語っていました。
出雲
横断幕をかかげ抗議
島根県出雲市の中心市街地で二十日午前、車両を連ねて陸上自衛隊出雲駐屯地による「市中パレード」が行われ、日本共産党出雲市委員会は「軍事パレードやめて」の横断幕をかかげ抗議しました。市のメーンストリートでもある駅通り約五百メートルを陸自音楽隊の演奏とともに近隣の駐屯地から集結した軽装甲車など車両五十一台が行進。ヘリコプターも登場するなど、市街地は物々しい雰囲気となりました。
パレードは陸自出雲駐屯地、出雲地区防衛協力会などが主催し、県、市などが後援。昨年、一昨年に続いて今年で三回目。十五日には、党出雲市委が出雲市長に、自衛隊に中止の要請や市の後援は行わないなどを求めて申し入れています。
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