2007年10月24日(水)「しんぶん赤旗」
復興へ勇気
中越大震災3年合同追悼式
死者六十八人、重軽傷者四千七百九十五人を出した新潟県中越大震災から三年たった二十三日、死者二十二人を出すなど大きな被害が出た長岡市で、県と被災七市町による合同追悼式が行われました。遺族ら関係者約九百人が参列し、追悼と復興への思いを新たにしました。
一分間の黙とうのあと、泉田裕彦知事が「まず中越大震災からの復興を成し遂げ、みんなの笑顔を取り戻すことが、三年遅れで追いかける中越沖地震の被災者に勇気を与えるものと信じて、復興へ全力で進める」とあいさつしました。
献花のあと、遺族を代表して家の倒壊で父と二女を亡くした川口町の古田島徳之さん(46)が「この三年、悲しみ、苦しみ、憤り、さまざまな気持ちがうごめく中、無力感すら感じることもありましたが、全国の心温まることば、ご支援をたまわり勇気づけられました。今後もしっかり一歩一歩着実に復興へ歩んでいきたい」と述べました。
七市町の小学生が「やっと校舎に戻った。よみがえった山古志と歩んでいきたい」「助け合い、思いやりの大切さを知らされた。これから助け合いの心を広げていきたい」などとメッセージを述べ、児童百三十三人が「故郷(ふるさと)」を合唱しました。
追悼式には日本共産党の地方議員も参列しました。竹島良子県議は「山古志の人たちが今年中に仮設住宅を出られるようになり、やっとここまできたという気持ちです。まだ集落の再生はこれから。中越沖地震復興の教訓になるよう頑張っていきたい」と語りました。
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