2007年10月26日(金)「しんぶん赤旗」
“長生きはダメですか”
消費税増・高齢者負担増中止を
各界連と社保協宣伝
消費税廃止各界連絡会(各界連)と中央社会保障推進協議会(社保協)は二十五日、社会保障の財源を理由にして消費税税率アップに誘導する世論づくりに反撃する宣伝・署名活動を東京・新宿駅西口でおこないました。
宣伝カーからは、「消費税導入以来、社会保障は削られてきました。今度は高齢者の医療費負担を押しつけようとしています。ヨーロッパのように大企業に応分の負担を求めましょう」と訴えました。
両団体の会員が「長生きはダメですか!」と書いたノボリ旗を掲げて、消費税増税の中止、来年四月から七十五歳以上の高齢者を対象に実施する後期高齢者医療制度の導入中止・撤回を求める署名を呼びかけました。
後期高齢者医療制度の説明を会員から聞いて署名をした女性(74)は、「今の政治はひどすぎる。介護保険料もあがって年金は下げられるのに、また医療費が上がるの。なんとかストップさせて」と話しました。
福田内閣への財界の司令塔となっている経済財政諮問会議は、日本経団連の御手洗冨士夫会長らが、社会保障のため二〇二五年度に最大で三十一兆円の増税が必要だとの試算を十七日に出しています。
日本共産党の佐々木憲昭衆院議員は、大もうけしている大企業への減税や公共事業の無駄は放置し、社会保障を我慢するか消費税を17%にする増税かを国民に迫るものだ、と批判しました。
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