2007年10月27日(土)「しんぶん赤旗」

米大学で原爆展開催

被爆者のたたかいなど紹介

広島市


 【ボルダー(米コロラド州)=山崎伸治】広島市が全米百一の都市で開催を計画している原爆展が、コロラド州のデンバーとボルダーで行われています。

 このうちボルダーの原爆展はコロラド大学ボルダー校の構内で開かれ、教室や喫茶室などのある建物の一階の廊下に、三十枚の写真ポスターが掲示されています。

 パネルは原爆投下直後の広島、長崎の様子や原爆のしくみ、戦後の被爆者のたたかいや核兵器をめぐる現状などを紹介。見た人がコメントを書けるようノートも用意され、「過去の残虐な出来事にもっと目を向ける必要がある。そうすれば将来に残虐な出来事は起こらない」との書き込みもありました。

 初日の二十一日は大学の同窓会とフットボールの試合が開かれたこともあり、学生だけでなく、その家族も大勢つめかけ、展示に見入っていました。

 同大学で映画製作を学ぶ四年生のエリック・クレーボーさん(21)は「原爆投下については知っていましたが、一人ひとりに何が起きたかまでは知りませんでした。こうした事実はもっと知られるべきだと思います」と感想を語りました。



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