2007年10月30日(火)「しんぶん赤旗」
こんな卑劣な手ない
艦載機移転反対庁舎補助金交付
岩国市民が要請
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米海兵隊岩国基地(山口県岩国市)への米空母艦載機移転に反対している「住民投票を力にする会」は二十九日、防衛省を訪れて移転反対と市庁舎補助金の交付を要請しました。日本共産党の仁比聡平参院議員も同席しました。
同会の吉岡光則事務局長は要請文を読み上げ、昨年の住民投票で示された艦載機移転ノーの市民の意思を無視して移転を押し付け、すでに決定していた市庁舎建設の補助金交付中止で市を屈服させようとしている政府を強く批判しました。
これに対して防衛省地方協力局地方調整課の千葉俊之部員(課長補佐)は、(1)岩国基地の滑走路が沖合に移設されるため騒音などの負担は小さい(2)岩国市庁舎建設への補助金はSACO(沖縄に関する日米特別行動委員会)合意に基づくものであり、昨年五月の在日米軍再編合意でSACO合意が変更されたので補助金も見直した―と従来の主張を繰り返しました。
吉岡氏は、「政府は騒音が増えないとの予測を示すが、過去の都合のいいデータを集めただけだ。住民はだれも信じていない」と指摘しました。
仁比氏は、「守屋武昌前事務次官が、自ら艦載機の岩国移転を提案したと雑誌で告白している。自分が提案したことに岩国市が応じないから補助金を中止する。こんな卑劣なやり方はない」と強く批判しました。
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