2007年10月31日(水)「しんぶん赤旗」
密室談合に抗議
市田書記局長が会見
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日本共産党の市田忠義書記局長は三十日の記者会見で、福田康夫首相(自民党総裁)と小沢一郎民主党代表の党首会談について、密室談合だといわざるをえないと厳しく批判し、抗議を表明しました。
市田氏は、二党だけの党首会談のために衆院テロ特別委員会の野党の質疑が二時間も割かれたことについて、「国会運営のあり方、議会制民主主義のあり方からいって、きわめて重大だ」と指摘。小沢氏自身が、密室での話し合いではなく、国会の論議をと主張していたことも示し、「国民の前で堂々と、テロ新法についてそれぞれの政党が何を考え、どういう意見を持っているかということを示し、国民に判断をしてもらうというのが民主主義のあり方だ」とのべました。
さらに市田氏は、三十一日に予定されていた福田首相と小沢代表による国会での党首討論までもが中止されることについても、自民・民主の二党だけの都合による国会運営だと強く批判。小沢氏が会談後の会見で、事前に明らかにしたのだから密室ではないとのべたことについても、「どういう話し合いがおこなわれたのかというのは、国民の前には明らかにされていない。こういうのを世間では、密室という」と強調しました。
市田氏は、七年間書記局長として毎回党首会談に同席したが、自民と民主だけの党首会談というのはこれまで一度もなく、二党間の場合も、自民と民主だけではなく、他の各党の党首とも会談がおこなわれてきたと指摘しました。
会見で市田氏は、自民、民主両党から二十九日夜、穀田恵二国対委員長にたいし同会談について通告があったさい、党首会談を開催するなら全会派参加のもとにおこなうべきだとの態度を両党に伝えたことを明らかにしました。