2007年11月1日(木)「しんぶん赤旗」
過去の災害に適用を
被災者支援法見直しで仁比議員
|
日本共産党の仁比聡平議員は三十一日、参院災害対策特別委員会で、被災者生活再建支援法見直しについて泉信也防災担当相の立場をただしました。
同法改正案は、民主党が参院に、与党が衆院に提出。両案はともに住宅本体への支援を盛り込んでいますが、適用期間では民主党案が今年一月一日以降としているのに対し、与党案は改正法施行日以降となっています。
泉担当相は内閣府が設置した検討会に寄せられたパブリックコメントについて、「住宅本体への支援や過去に発生した災害にさかのぼった適用を求める声が多い」と特徴をのべ、与野党の議論で、今国会での見直しが成立することへの期待を表明しました。
「遡及(そきゅう)適用について『法理論上ありえない』との議論があるが、どうか」と迫る仁比氏に対し、泉担当相は「法理論的にできないということはない」と答弁。一方で「法誕生の経緯などから遡及適用は難しいとの議論があるのは確かだ」とのべました。
仁比氏は、九月におきた北秋田市の豪雨の被災者が、いまようやく床下が乾いたところで、厳冬を前に途方に暮れていることを指摘。「目の前で苦しむ被災者に手をさしのべることこそ政治の責任だ」と強調。泉担当相は「いま遡及を適用しなければ、そういう(不公平な)事態が出てくると思う」と答えました。