2007年11月4日(日)「しんぶん赤旗」
空自機事故
住民に消えぬ不安
佐々木議員 愛知の三菱重工場調査
愛知県営名古屋空港(豊山町)で航空自衛隊のF2支援戦闘機が離陸に失敗し炎上した事故で三日、日本共産党の佐々木憲昭衆院議員が現地調査をしました。
同機を定期点検・修理中だった、同空港に隣接する三菱重工業名古屋航空宇宙システム製作所小牧南工場で事情を聞くとともに、小牧市の元市議会副議長の沢田喜一郎さん(82)や春日井市の同空港滑走路近くに住む住民と懇談しました。
同工場では、同製作所の真田亮副所長らと防衛省東海防衛支局の松浦正明主席検査官が応対しました。
真田氏らは、今回の事故に関して謝罪し、防衛省の事故調査に全面協力しているとのべました。
佐々木氏は同社の消防体制と事故直後の対応などについて聞きました。
消防体制については同空港の滑走路を共同使用する航空自衛隊小牧基地の消防体制まかせで、テスト飛行の事故に関連して工場から消防が出せないことになっていることが分かりました。また、消防のマニュアルについて聞きましたが、公表を拒否しました。
沢田氏は、一九六五年三月二十九日と一九七四年七月八日に起こった自衛隊機の墜落事故で市民に犠牲者が出、市議会が全員一致で抗議決議をしたことなどを話し、「三菱の工場がある限り修理・点検にやってくる」と不安をのべました。
春日井市知多町の住民(74)は、「住宅密集地に落ちたら何十人もの死者がでるだろう。いつ飛行機が落ちて火だるまになるか、不安は消えない」と訴えました。
調査には、八田ひろ子衆院比例候補と同空港周辺の名古屋市、春日井市、小牧市、豊山町の党議員らが参加しました。