2007年11月6日(火)「しんぶん赤旗」
原子力空母配備断れ
神奈川 市民実行委が県と交渉
「いのちとくらしと雇用・営業を守る神奈川県市民実行委員会」の三十人は五日、横浜市で、憲法を順守し、基地も、核も、爆音もない神奈川をつくるよう、県に求めました。
県企画部の担当者が対応。最終的な回答は、三月に文書提示されます。
原子力空母の横須賀配備で、県当局が、安全運航確認体制、防災対策等の確実な実施と空母艦載機の移駐の確実な履行を条件として「原子力空母への交代はやむを得ない」と判断したことに、「安全性をいうなら原子力空母の配備は断るべきだ」「基地の整理・縮小・返還の促進と両立しない」と批判しました。
担当者は、基地の整理・縮小・返還の促進が県の基本的立場だとする一方で、原子力空母配備など現実に基地が強化されている矛盾についての説明はできませんでした。
空母艦載機の岩国移駐の問題に、「人口密集地域から空母艦載機を移駐し、恒常的訓練施設の確保が実現することが必要である」との考えを示すとともに、「岩国に移駐すればよいとはいっていない」とのべました。
キャンプ座間への新司令部移転の問題で、県当局は、どのような司令部がくるか知らされていないと回答。「地元への説明・協議が十分とはいえない状況のまま、司令部改編に向けた事実のみが先行することはまことに残念」として、十分な説明と協議を行うよう求めていくとの考えを表明しました。
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