2007年11月9日(金)「しんぶん赤旗」
高齢者 怒り立つ
“年金者一揆”全国で8千人
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「高齢者は怒っているぞ」―。医療改悪、「消えた年金」、庶民増税は許さない、国民のくらしと権利を守れ、と八日、八千人の高齢者が全国で「年金者一揆2007」を繰り広げました。全日本年金者組合の主催です。東京・日比谷野外音楽堂で中央集会を開き、参加者は「最低保障年金制度をつくれ」「後期高齢者医療制度を撤回せよ」と唱和し銀座をパレードしました。
中央集会には東京、神奈川、埼玉、千葉の四都県から三千人が参加。会場は、そろいのジャンパーや法被でオレンジ一色に染まり、「生きるなというならもっと生きてやる」などと書かれたむしろ旗が林立しました。
「年金だけじゃ生活できないから働いている。生活苦に負けないよう楽しく運動したい」というのは埼玉県川口市の男性(63)。「大連立が挫折したのは世論の力があったから。私たちの運動が力になっていると感じるね」と語ります。
篠塚多助委員長は主催者あいさつで、参院選での与党惨敗は各地の運動の成果だとのべ、「政府、与党に最低保障年金制度の実現と高齢者いじめの悪政の撤回を迫ろう。すべての高齢者が安心してくらせる日本を実現しよう」と呼びかけました。
全労連の小田川義和事務局長、中央社会保障推進協議会の山田稔事務局長、日本共産党の高橋千鶴子衆院議員が連帯あいさつし、社民党の福島瑞穂党首がメッセージを寄せました。
集会に先立ち、厚生労働省への要請をおこない、最低保障年金制度の実現などを求めました。