2007年11月10日(土)「しんぶん赤旗」
25万人被爆者の思い
25万羽の折り鶴に
プロジェクト始動
二十五万人の被爆者の思いを厚生労働省に届けよう―。「核兵器なくそう・世界青年のつどい」準備委員会は九日、東京都内で記者会見し、原爆症認定制度の抜本改善を求めて十二月四日に行われる厚労省包囲行動に、現在の被爆者数にあたる二十五万羽の折り鶴を青年が持ち寄る「二十五万羽おりづるプロジェクト」を提唱しました。
世界青年のつどい 準備委員会が会見
会見した準備委員会の小林秀一委員長(ボクシングの元日本チャンピオン)は、包囲行動の主催団体である日本被団協からよびかけをうけたとのべました。八月の「世界青年のつどい」での「二十一万羽おりづるプロジェクト」成功の経験を生かし、包囲行動での全体の目標百万羽の達成にむけて、青年が中心になって折り鶴を集めたいと抱負を語りました。
小林委員長は「被爆者が原爆症に苦しんで国とたたかおうとしていることを全国の人に知ってもらいたい」とのべ、「高齢の被爆者にとって行動参加は大変困難。若い我々が支援し、生きておられる二十五万人の被爆者の思いを厚労省に届けたい」と語りました。
同準備委員会は、各地の集会参加者や原爆症認定訴訟を支援する青年に協力をよびかける予定です。包囲行動では参加者一人ひとりが折り鶴を持ち、手をつなぎます。
同準備委員会は毎年八月に広島と長崎で核兵器廃絶を求める青年の集会を開き、年間を通じて運動しています。原爆症認定制度改善のとりくみは初めてです。
問い合わせ=同準備委員会事務局 電話03(5842)6035
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