2007年11月14日(水)「しんぶん赤旗」

内海ダム再開発必要か

香川 仁比議員ら超党派で視察


 超党派の議員でつくる「公共事業をチェックする議員の会」(会長・鳩山由紀夫衆院議員)は十二日、香川県と小豆島町が共同ですすめる内海ダム再開発計画を視察しました。

 日本共産党の仁比聡平、民主党の松野信夫、新党日本の田中康夫参院議員が参加しました。

 ダムへの水路となっている寒霞渓(かんかけい)を視察した後、県と町によるダム再開発の説明を受けました。

 県の宮本博幸開発課長は「治水利水の理由からダムの再開発が必要」と説明。各議員は「どうして五十八万トンもの巨大な規模のダムが必要なのか」「治水を理由にするのであれば、河川と河口部ではないか」「土地所有者から強制的に土地収用するほど、必要性に迫られているとは考えにくい」などとのべました。

 賛成派、反対派の住民とも懇談し、三議員は「治水利水の必要性から、ダム再開発の案が浮上してきたようには感じられない。まずダムありき、理由は後付け、という印象を強く受ける。必要性には疑問を感じる」という点で一致しました。

 日本共産党の仁比参院議員は「収用は強制的にするべきではない。情報開示と、本当に必要なのかを徹底して議論すべきだ」と話しました。


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