2007年11月15日(木)「しんぶん赤旗」
沖縄県議会
米軍ヘリパッド・新基地予定地
現地視察 住民と懇談
沖縄県議会の米軍基地関係特別委員会は十四日、東村の高江ヘリパッドと名護市の辺野古新基地の米軍施設建設予定地を視察しました。そのあと、両施設予定地近くで反対の座り込みなどを行っている地元住民からも意見を聞きました。
委員らによると、東村高江地区のヘリパッド建設予定地では、沖縄防衛局から、四十五メートルの着陸帯と十五メートルの補助帯を建設、演習はこれまでと同じような状況で行われることなどの説明を受けました。一番近い住宅からは五百メートルの距離に建設されます。委員らは、ヘリパッドを造ることによってこれまで以上の騒音被害を受けることのないよう打診しました。
沖縄防衛局は「それも踏まえて検討していく」としたといいます。
米軍基地関係特別委員会の親川盛一委員長は視察後、騒音や被害について「これまで以上になるということは極力避けるということを基本に考えてもらわないといけない」と語りました。
辺野古新基地建設予定地では、委員らは米軍のキャンプ・シュワブ内から視察後、反対する市民らが座り込みをするテントを訪れました。
テントでは、建設に反対して座り込みを行っている嘉陽宗義さん(85)が「県知事にも、総理大臣も、ブッシュさんも、一目でもいいから(辺野古の)海をみてほしい」と訴えました。親川委員長は「きれいな海だなあと感じた。議会の場で検討させていただきたい」と答えました。
視察に委員として参加した日本共産党の嘉陽宗儀県議は「防衛局の強引に進めているやり方は、県民の意見も聞かないような状況になっている」と批判しました。
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