2007年11月20日(火)「しんぶん赤旗」
額賀氏、三菱から接待
会費支払い明言せず
大門議員追及 税金豪遊も批判
額賀福志郎財務相(元防衛庁長官)が、防衛庁(現防衛省)の発注額全体の三割以上を受注する三菱グループ(三菱重工業、三菱電機など)から無償で接待を受けていた疑いが、十九日の参院決算委員会での日本共産党の大門実紀史議員の追及で明らかになりました。
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額賀氏は、十月三十日の財政金融委員会で、同グループが所有する“迎賓館”ともいわれる「開東閣」に一度行ったことを認めています。大門氏が、会費支払いの有無をただしたのに対し、額賀氏は、「自分が払う場合もあるし、払ってもらう場合もある」「そのときどきについてコメントする必要はない」などとのべ、事実上、接待を受けたことを認めました。
大門氏は、「会費は払っていないということではないか。そもそも払うような場所ではない」とのべ、額賀氏に再調査を要求しました。
また、額賀氏ら複数の国会議員が、ワシントンで開かれる「日米安保戦略会議」に参加したさい、同氏が理事を務める公益法人「日米平和・文化交流協会」が国からの助成金を受けていたことをとりあげました。
大門氏は、渡航費、豪華ホテルの宿泊代などで、一人あたり少なくとも百数十万円はかかると指摘。同協会の秋山直紀常勤理事が大門氏に対し、議員一人あたり「二十万円もらうだけ」と説明したことも紹介し、百万円以上は、国の助成金と軍需企業からの寄付でまかなっている実態を告発しました。
大門氏は、理事を務める公益法人を通じて、三度も国の助成金を受けて外遊するというのは、「大臣以前に、国会議員としておかしいのではないか。責任を感じないのか」と追及。「参加費を払って、公共・公益性のある事業をしている」などと開き直る額賀氏にたいし、大門氏は「自分で金を払って行くべきだ」と厳しく批判しました。