2007年11月20日(火)「しんぶん赤旗」

沖縄新基地

300メートル規模の“作業場”

審査会に沖縄防衛局説明


 沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設計画で、大浦湾の奥に造られる予定の作業ヤードが幅二百メートル、長さ三百メートル規模の大きさで計画されていることが十九日、明らかになりました。知事の諮問を受けて同新基地建設で環境への影響を評価する方法を記した文書(アセス方法書)について審議している審査会が同日行った現地調査で沖縄防衛局が説明しました。

 アセス方法書などによると、辺野古の米軍新基地建設で造られる作業ヤードは辺野古漁港、大浦湾の奥、大浦湾中心部の三つ。海中に沈めるケーソンという大きなコンクリート片の製造などに使われるといいます。

 今回、大きさが明らかになったのは、大浦湾の奥に予定されている作業ヤードのみ。その他の二つについて沖縄防衛局の担当者は「現在、計画中。詳細はまだ決まっていない」と説明しました。

 沖縄防衛局の説明に審査会のメンバーから「湾の奥部はなくなってしまう感じだねえ」などの言葉が漏れました。

 作業ヤードにつながる海中は浚渫(しゅんせつ)される予定。浚渫予定地は、ユビエダサンゴの群落がある場所です。

 審査会の津嘉山正光会長・琉球大学名誉教授は「作業ヤードを造れば海流が変わる。マングローブや天然記念物もあり影響が出る」と危惧(きぐ)しました。

 調査では、同市二見のトカゲハゼ確認地域や米軍のキャンプ・シュワブ内のウミガメ類上陸位地、辺野古集落の環境騒音測定地点、辺野古漁港作業ヤード建設予定地などを回りました。



■関連キーワード

もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp