2007年11月22日(木)「しんぶん赤旗」
消費税増税
見送り明言せず
財務相、佐々木議員追及に
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日本共産党の佐々木憲昭議員は二十一日、衆院財務金融委員会で「消費税は絶対、増税してはならない」と、額賀福志郎財務相に二〇〇八年度の消費税増税断念を迫りました。
福田首相は十五日の記者会見で「今、消費税をすぐあげるとか、なんとかという話にはならない」と言明しています。また、政府税調は二十日に取りまとめた「答申」で、「(消費税率の引き上げなどについて)今後、政府において適切に判断されることを求めたい」と述べ、〇八年度での消費税増税見送りを示唆しています。
佐々木氏は、首相の発言や政府税調「答申」をとりあげ、消費税増税に対する額賀氏の見解をただしました。
額賀氏は、基礎年金の国庫負担引き上げ(二〇〇九年度)や、国と地方の基礎的財政収支(プライマリーバランス)均衡化(一一年)に向け、「まず、消費税を含めた税制改革をしていかなければならない」と強調。「政府・与党の中でしっかりと議論をして、税体系を構築する」と述べ、〇八年度に消費税を増税しないとは明言しませんでした。
さらに、証券優遇税制について額賀氏は、「市場や経済環境をみながら判断をする」と答弁。〇八年度末で期限切れとなる同優遇税制の廃止についても明言しませんでした。
政府税調が二十日に取りまとめた「答申」では、同優遇税制を〇八年度末で廃止することを求めています。
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