2007年11月23日(金)「しんぶん赤旗」
たすけあいネット
連帯し貧困救おう
発足記念イベント
「私たちにパンと誇りを!」―貧困に苦しむ青年たちが連帯して助け合う「反貧困たすけあいネットワーク」の発足記念イベントが二十二日、東京都内で開かれ、百五十人が参加しました。
呼びかけ人の首都圏青年ユニオンの河添誠書記長とNPO法人自立生活サポートセンター・もやいの湯浅誠事務局長があいさつ。「困っている人ほどばらばらにされ、排除されている。連帯して支え合いたい」(河添氏)と話しました。
日雇い派遣会社が入居する六本木ヒルズの近くのライブハウスが会場。音楽が響き、映し出される映像を背に参加者が、「深夜まで働いても残業代もない実態をなくしたい」など生活の実態やたたかいについて深夜まで熱心に語り合いました。
各党国会議員や作家、弁護士、評論家らが応援のスピーチ。日本共産党の小池晃参院議員は「みなさんの運動が政治を動かしていることに確信を持とう」とのべ、同ネットワークの「たすけあい制度」は本来は国が行うものだとのべると、「そうだ」の声があがりました。「助け合って支えあうところから世の中を変えるエネルギーが生まれる」と激励しました。
自民党の後藤田正純衆院議員は「政治は国民の目線でやらなければならない。一緒に貧困問題の解決に取り組んでいきたい」と発言。反貧困ネットワーク代表の宇都宮健児弁護士は「貧困の問題は党派を超えてすべての政党が取り組むべき大問題だ」とのべました。
ベッドだけの共同住居で暮らす女性派遣社員(28)は「困っている人が支え合うのは意義がある。友達も誘って広げていきたい」と話しました。
同ネットワークは、一カ月の会費三百円で休業補償として一万円を支給するのをはじめ、メールマガジンによる情報提供、相談活動などを行います。問い合わせは首都圏青年ユニオン電話03(5395)5359。
■関連キーワード