2007年11月24日(土)「しんぶん赤旗」
新テロ法案を廃案に
日本平和大会、沖縄で開会
「新テロ特措法・海外派兵反対」「米軍基地強化のおしつけ反対」などのスローガンを掲げ「二〇〇七年日本平和大会in沖縄」の開会集会が二十三日、那覇市で開かれました。会場いっぱいの千人以上が参加しました。
米軍三沢基地を抱える青森県から初参加した青森民医連のソーシャルワーカー(29)は「私たちのふるさとを守る動きは全国とつながっているので、大会で勉強し、元気をもらいたい」と最前列で熱心にメモをとっていました。
基調報告をした日本平和委員会の千坂純事務局長は、「たたかえば政治は動く」という運動の成果と新しい情勢の確信を力に日米政府を追いつめようと呼びかけました。新テロ特措法と憲法改悪阻止、正念場を迎える米軍再編・強化反対、沖縄戦「集団自決」教科書検定意見撤回、日米軍事利権の徹底究明などのたたかいをすすめようと提起しました。
横断幕やのぼり旗を手に次々と登壇し、沖縄と全国のたたかいを交流。沖縄戦「集団自決」体験者の吉川嘉勝さん=沖縄県渡嘉敷村在住=が語る体験に会場は静まり返りました。当時六歳、阿鼻(あび)叫喚の地獄絵のなかで、母が吉川さんの兄に「手りゅう弾は捨てなさい」と叫び、家族で逃げました。
日本共産党の市田忠義書記局長はあいさつで「大会を出発点に、新テロ特措法案を必ず廃案にしイラクからも自衛隊を撤退させ、憲法を守るたたかいを大きく発展させよう」とよびかけました。
全労連の柴田真佐子副議長が開会宣言、沖縄県高教組の松田寛委員長が来賓あいさつをしました。