2007年11月26日(月)「しんぶん赤旗」
手つなぎ基地ノー
地元と連帯 平和大会閉幕
沖縄
「つながった」の声が響き、「人間の鎖」が、米海兵隊キャンプ・シュワブ(沖縄県名護市)を包囲しました。沖縄県内で開かれていた「二〇〇七年日本平和大会in沖縄」は二十五日、「人間の鎖」行動をし閉幕しました。十年以上にわたって名護市辺野古の新基地建設を阻止してきた地元住民をはじめ、沖縄と全国の参加者千三百人が手をつなぎ合いました。
「感激でいっぱいです。ありがとう」とシルバーカーに座ってマイクを握った「命を守る会」の嘉陽宗義さん(85)が声をあげます。辺野古への基地建設に反対してきた地元のおじぃの一人です。
「基地はいらない」「美(ちゅ)ら海をまもれ」の横断幕やジュゴンの形のプラカードを手にした参加者たち。「鎖」の両端へとウエーブを起こし「イラクまで届け」といっせいに色とりどりの風船を飛ばしました。
ヘリ基地反対協議会の仲村善幸事務局長は「札束で県民を殴りつけ、基地建設を押し付けようとする政府の圧力に負けない」と語り、東村高江の「ヘリパッドいらない」住民の会の伊佐真次共同代表は「われわれが座り込むことで米海兵隊のヘリパッドを完成させていない」とのべました。
初参加の男性(28)=埼玉土建さいたま南支部、植木業=は「これだけの人数にすごいなと思った。勉強して、自分なりに考えられるようになりたい」。
滋賀県甲賀市からの参加者(66)は「嘉陽さんが『ありがとう』とくり返すのを聞いて涙が出た。沖縄の実情を地元でももっと知らせていきたい」と話します。
日本共産党の赤嶺政賢衆院議員が参加しました。
二十四日夕には、那覇市内で全体集会を開き、安保破棄中央実行委員会の早坂義郎事務局長が「新テロ特措法阻止、米軍基地の再編・強化反対のたたかいを憲法改悪を許さないたたかいと一体となってすすめよう」と呼びかけました。
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