2007年11月28日(水)「しんぶん赤旗」

反貧困ネットが集会

「生活守る政治家いませんか」


 「もうガマンできない!広がる貧困」「私たちの生活を守ってくれる政治家はいませんか?」を掲げ、反貧困ネットワーク(代表・宇都宮健児弁護士)は二十七日、結成後初の集会を衆院第二議員会館内で開きました。路上生活者、シングルマザー、障害者、生活保護利用者らが生活実態を発言。与野党の国会議員が貧困解決に向けて奮闘する決意をのべました。

 日本共産党からは吉井英勝衆院議員と仁比聡平参院議員が連帯を表明しました。反貧困ネットは首都圏青年ユニオン、NPO自立生活支援センター「もやい」、全労連、連合などに加わる個人三十人余で構成、十月に正式に発足しました。

 生まれてすぐ両親がいなくなった男性(19)は、十八歳で自立援助ホームをだされ、ホームレスになりました。「もやい」に出合って「初めて生活保護を聞いた。警察でも『君を助けるところはない』といわれた」と訴えました。

 「住所をなくした瞬間、人間扱いされない」という男性は大阪で野宿生活をしています。「住所がないだけで千円、二千円の仕事もない」。七歳と障害のある六歳の子を育てるシングルマザーの仕事はパートで収入は月六万円。四万六千円の児童扶養手当とで生活しています。「児童扶養手当は命綱。なくさないで」と訴えました。

 各団体代表が、派遣法を改正し「常用型派遣」を原則にする、障害者自立支援法の改正を三年も待てない、生活保護基準の引き下げを許さないなどの要求と政策をのべました。宇都宮代表は「貧困や格差は日本社会が抱える一番大きな社会問題。最大の人権問題です。この解消を全国民が願っています。当事者の切実な声を受け止め党派を超えて国会議員が一致してとりくんでほしい」とあいさつしました。



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