2007年11月29日(木)「しんぶん赤旗」
薬害肝炎 緊急集会
救済限定は許せない
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薬害肝炎全国原告団・弁護団は二十八日夜、東京都千代田区の衆院第一議員会館で、「切り捨ては許しません――薬害肝炎の全面解決のために」と題する緊急院内集会を開きました。日本共産党の小池晃政策委員長(参院議員)や高橋ちづ子衆院議員、民主党、新党日本の各党議員などが参加し、激励しました。
集会は、十二月七日に提示される大阪高等裁判所の和解案で、血液製剤の種類や投与の時期によって救済対象を限定する「東京地裁判決基準」を採用する動きがあることを受け、緊急に開かれました。
弁護団代表の鈴木利廣弁護士は「もっとも救済の幅の狭い東京地裁の判決の基準で和解するのが、本来の国のあり方なのか」とあいさつ。
原告団代表の山口美智子さんは「舛添厚生労働大臣による全面解決というアドバルーンをみた国民は、解決したと勘違いをしている」と強調。患者はまだ、だれも救済されていないことや、厚労省や企業がかげで解決の足を引っぱっていることを批判し、「たった百七十人の原告全員が救済されなければ、肝炎感染者三百五十万人の救済はできない。被害者の切り捨ては許せない」と訴えました。