2007年11月29日(木)「しんぶん赤旗」

統一戦線についての党の立場は?


 〈問い〉 日本共産党は、統一戦線について、どう考えていますか。以前の民族民主統一戦線の旗は捨てたのですか。(大阪・一読者)

 〈答え〉 日本共産党は、一貫して統一戦線の結成と強化をめざしています。

 日本共産党の綱領は、第4章で、現在の日本社会が必要としている民主主義革命を、「労働者、勤労市民、農漁民、中小企業家、知識人、女性、青年、学生など、独立、民主主義、平和、生活向上を求めるすべての人びとを結集した統一戦線によって」実現する立場を明らかにしています。また、党綱領第5章には、さらに将来、社会主義・共産主義の社会への前進をはかる段階でも、「社会主義への前進の方向を支持するすべての党派や人びとと協力する統一戦線政策を堅持」すると明記しています。

 「統一戦線」とは、社会の改革など一定の政治的な目的のための、思想・信条を超えた国民各層の協力・共同を指す言葉です。そうした協力・共同をすすめるために諸団体や個人が集まった、連絡・調整の機関も統一戦線と呼ばれます。

 日本共産党は、社会変革のあらゆる段階を、国民多数の支持と合意に基づいてすすめる立場に立っており、統一戦線を重視する立場は党の綱領路線の重要な一環です。

 なお、「民族民主統一戦線」の文言は、04年の改定で党綱領から削除されました。これは「旗を捨てた」のではなく、民主主義革命に至る道筋についての理論的な発展にともなって用語を整理したものです。04年までの党綱領では、革命に至らない段階での部分的な改革の実現をめざす革新統一戦線と、民主主義革命の段階での民主的変革をめざす民族民主統一戦線とを区別していましたが、現在の党綱領では両者を含めて革新統一戦線と呼んでいます。これにともない、従来の「民族民主統一戦線政府」も「民主連合政府」に統一されました。(石)

 〔2007・11・29(木)〕


もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp