2007年12月1日(土)「しんぶん赤旗」

額賀氏喚問 見送り

参院委理事懇 全会一致で了承


 参院財政金融委員会の理事懇談会は三十日午後、十二月三日に予定されていた額賀福志郎財務相と守屋武昌容疑者(前防衛事務次官)の証人喚問を中止したいとの民主党理事の提案を全会一致で了承しました。

 三十日午前に開かれた同委理事懇談会の冒頭で、日本共産党の大門実紀史議員は、全会一致によらない喚問を強行すべきではないとの立場から、もしこのまま実施された場合の出席については「検討中だ」と発言しました。

 午後再開された同委理事懇で民主党理事は、二人同時の喚問は守屋前次官の逮捕によって不可能になったとして、中止を提案。与党は一度党内に持ち帰りましたが、再開後に民主党の提案に同意しました。

 大門議員は、喚問中止の提案に賛成するとともに、今後委員会で一般質疑として軍事利権疑惑を追及すべきだと主張しました。

 これに先立って、江田五月参院議長は同日、与野党の参院幹部と相次いで会談して事態の収拾を促しました。

 その直後、民主党の鳩山由紀夫幹事長ら同党執行部は急きょ対応を協議。守屋容疑者の逮捕に加え、日本共産党が全会一致の重要性を強調したことも受けて、喚問中止の結論で一致しました。

 また、野党国対委員長会談が同日午後開かれ、民主党の山岡賢次国対委員長は、「野党共闘を重視する立場から今回の証人喚問を見送る」と報告。日本共産党の穀田恵二国対委員長は、「証人喚問を求める姿勢にはいささかも変わりはない」とのべ、ひきつづき軍事利権疑惑追及にとりくむ態度を示しました。


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