2007年12月2日(日)「しんぶん赤旗」
米艦載機反対 国の仕打ち許さん
岩国1万1000人
「国の仕打ちは許さん怒(ど)ー」。唱和とともに掲げられた「怒」の文字が会場を埋め尽くしました。一日、山口県岩国市で開かれた「国の仕打ちに怒りの1万人集会in錦帯橋」(同実行委員会主催)には目標を超える一万一千人が集まり、米軍艦載機の配備反対に対して補助金をカットした国への抗議の意思を示しました。
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会場には岩国市民以外にも山口県内各地をはじめ、中国、九州、四国、関西からの参加もありました。土手には大書された「怒」の文字が掲げられ、「政府は約束を守れ」と書かれた段ボール箱を体に付けた人や、「『米軍艦載機くるな』のどこがアカンねん!」と書いた手作りの横断幕を持つ参加者の姿もありました。
井原勝介市長は「市庁舎建設補助金の突然のカットは、国民の負託を受けた国のやることではない」と国を強く批判。「これは、岩国だけの問題ではない。地方自治、民主主義を守ることであり、どこでもおこりうることだ」とのべ、「あくまで市民を守るために自らの手で新しい民主主義を勝ち取ろうではありませんか」と訴えました。
ステージからの各氏の発言に「そうだ」の声と大きな拍手が何度も上がりました。
日本共産党、民主党、社民党などの国会議員九人が激励に駆けつけ、共産党から穀田恵二衆院議員、仁比聡平参院議員が連帯のあいさつをしました。
愛媛県から参加した女性(59)は「党派を超えてこれだけの力をつくったことはすごいと思います。岩国基地の問題は、松山空港の航空管制や米軍機の低空飛行の問題があり、愛媛県の問題でもあります。四国でもがんばりたい」と話していました。
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