2007年12月4日(火)「しんぶん赤旗」

米軍機 大挙飛来

沖縄・嘉手納で訓練

負担軽減ほど遠い

北谷町議会が抗議決議


 沖縄・米軍嘉手納基地を拠点にした、米空軍と海兵隊合同の大規模即応訓練が三日、強行されました。嘉手納基地第一八航空団と米海兵隊岩国基地所属のFA18ホーネット戦闘攻撃機約三十機と海兵隊員約六百人が参加。米軍が大規模な戦争・有事を想定して合同で即応する実戦訓練で、七日まで実施されます。米軍再編で空軍や海兵隊など軍の区別なく統合運用にむけた訓練といえます。


 日本共産党の中村重一北谷町議によれば、朝からひっきりなしにFA18戦闘攻撃機などが飛び回り、耳をつんざくごう音で住民を悩まし、消防車が出動するトラブルまで発生したといいます。

 FA18ホーネット戦闘攻撃機約三十機は即応訓練後も嘉手納基地を拠点にした別の訓練を十二日まで強行するといいます。

 嘉手納基地を抱える北谷町議会は同日、「FA18戦闘攻撃機の大挙飛来に対する抗議決議」を全会一致で可決。駐日米国大使や在日米軍司令官らに送付しました。

 決議は、嘉手納基地へのPAC3の強行配備と深夜・早朝離陸やパラシュート降下訓練などを挙げて、「沖縄の負担軽減とはほど遠い状況。今回の合同訓練は、明らかに一方的な基地機能強化につながる訓練であり、到底容認できるものではない」と批判し、「騒音防止協定の例外規定を廃止し、抜本的に見直しすること」などを求めています。



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